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逆日歩の計算方法|最大逆日歩金額をクロス取引前に確認する方法

逆日歩の計算方法➀

株主優待を「制度信用クロス取引」で取得する場合、必ずついて回るリスクが逆日歩です。

現在では多くのネット証券が一般信用売りのサービスを行い、主流は「一般信用クロス取引」に移行しつつありますが、やはり、人気の株主優待を提供している銘柄の一般信用売りの在庫は手に入れるのがなかなか難しい…

また、ある程度の逆日歩を覚悟してでも、この優待は是非手に入れたいといったケースも少なくありません。

この記事では、制度信用クロス取引で株主優待の取得を目指す場合に、必ず事前確認しておくべきリスキーなコスト、「最大逆日歩」の計算方法についてご紹介します。

逆日歩全体について詳しく解説した記事はこちら。

逆日歩を制する者は株主優待を制す。逆日歩日数の調べ方や計算方法、発生を予想して避けるための6つの方法など。

 

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逆日歩の計算方法(最大逆日歩金額をクロス取引前に確認する方法)

制度クロス前の最大逆日歩金額の把握は非常に大事な作業です。どのくらい大事かを示すには過去の実例を見ればよくわかります。

  • 2017年6月の悲劇
    • マクドナルド(2702)で100株あたり19,800円の逆日歩が発生。
    • 優待券5冊を目論んだ場合、99,000円の支払い。
  • 2019年6月のショック
    • すかいらーく(3197)で100株あたり3,720円の逆日歩が発生。
    • 33,000円分の食事券を目論んだ場合、37,200円の支払い。

上記は人気優待におけるほんの一例で、もっと大きな悲劇は毎年発生しています。

最大逆日歩金額の計算に必要な「最高料率」と「倍率」

まずは、最高料率の早見表と一定の条件下で課される倍率の表を掲載します。

最高料率早見表(株式)

株価
売買単位100株
最高料率
1日1株あたり
100株あたりの
逆日歩金額
500円以下 1.0円 100円
600円以下 1.2円 120円
700円以下 1.4円 140円
800円以下 1.6円 160円
900円以下 1.8円 180円
1,000円以下 2.0円 200円
1,100円以下 2.2円 220円
1,200円以下 2.4円 240円
1,300円以下 2.6円 260円
1,400円以下 2.8円 280円
1,500円以下 3.0円 300円
1,600円以下 3.2円 320円
1,700円以下 3.4円 340円
1,800円以下 3.6円 360円
1,900円以下 3.8円 380円
2,000円以下 4.0円 400円
2,100円以下 4.2円 420円
2,200円以下 4.4円 440円
2,300円以下 4.6円 460円
2,400円以下 4.8円 480円
2,500円以下 5.0円 500円
2,600円以下 5.2円 520円
2,700円以下 5.4円 540円
2,800円以下 5.6円 560円
2,900円以下 5.8円 580円
3,000円以下 6.0円 600円
3,100円以下 6.2円 620円
3,200円以下 6.4円 640円
3,300円以下 6.6円 660円
3,400円以下 6.8円 680円
3,500円以下 7.0円 700円
3,600円以下 7.2円 720円
3,700円以下 7.4円 740円
3,800円以下 7.6円 760円
3,900円以下 7.8円 780円
4,000円以下 8.0円 800円
4,100円以下 8.2円 820円
4,200円以下 8.4円 840円
4,300円以下 8.6円 860円
4,400円以下 8.8円 880円
4,500円以下 9.0円 900円
4,600円以下 9.2円 920円
4,700円以下 9.4円 940円
4,800円以下 9.6円 960円
4,900円以下 9.8円 980円
5,000円以下 10.0円 1,000円
5,100円以下 10.2円 1,020円
5,200円以下 10.4円 1,040円
5,300円以下 10.6円 1,060円
5,400円以下 10.8円 1,080円
5,500円以下 11.0円 1,100円
5,600円以下 11.2円 1,120円
5,700円以下 11.4円 1,140円
5,800円以下 11.6円 1,160円
5,900円以下 11.8円 1,180円
6,000円以下 12.0円 1,200円
6,100円以下 12.2円 1,220円
6,200円以下 12.4円 1,240円
6,300円以下 12.6円 1,260円
6,400円以下 12.8円 1,280円
6,500円以下 13.0円 1,300円
6,600円以下 13.2円 1,320円
6,700円以下 13.4円 1,340円
6,800円以下 13.6円 1,360円
6,900円以下 13.8円 1,380円
7,000円以下 14.0円 1,400円
7,100円以下 14.2円 1,420円
7,200円以下 14.4円 1,440円
7,300円以下 14.6円 1,460円
7,400円以下 14.8円 1,480円
7,500円以下 15.0円 1,500円
7,600円以下 15.2円 1,520円
7,700円以下 15.4円 1,540円
7,800円以下 15.6円 1,560円
7,900円以下 15.8円 1,580円
8,000円以下 16.0円 1,600円
8,100円以下 16.2円 1,620円
8,200円以下 16.4円 1,640円
8,300円以下 16.6円 1,660円
8,400円以下 16.8円 1,680円
8,500円以下 17.0円 1,700円
8,600円以下 17.2円 1,720円
8,700円以下 17.4円 1,740円
8,800円以下 17.6円 1,760円
8,900円以下 17.8円 1,780円
9,000円以下 18.0円 1,800円
9,100円以下 18.2円 1,820円
9,200円以下 18.4円 1,840円
9,300円以下 18.6円 1,860円
9,400円以下 18.8円 1,880円
9,500円以下 19.0円 1,900円
9,600円以下 19.2円 1,920円
9,700円以下 19.4円 1,940円
9,800円以下 19.6円 1,960円
9,900円以下 19.8円 1,980円
10,000円以下 20.0円 2,000円

 

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適用条件・期間と倍率の表

適用条件 倍率 適用期間
(1)配当、新株引受権等の権利付銘柄 2倍 権利落日6営業日前から権利落日2営業日前まで
(2)配当、新株引受権等の権利付銘柄 4倍 権利落日の前営業日
(3)注意喚起通知銘柄 2倍 通知日の翌営業日から取消日の前営業日まで
(4)申込制限措置銘柄、申込停止措置銘柄 2倍 実施日から解除日の前営業日まで
(1)に該当しかつ(3)または(4)に該当する銘柄 4倍 権利落日6営業日前から権利落日2営業日前まで
(2)に該当しかつ(3)または(4)に該当する銘柄 8倍 権利落日の前営業日
異常な貸株超過状態が生じている銘柄、またはそのおそれがある銘柄 4倍 当社が指定する日から解除日の前営業日まで
極めて異常な貸株超過状態が生じている銘柄、またはそのおそれがある銘柄
貸付株券の調達が困難となり受渡決済に支障が生じるおそれがあると認められる銘柄
10倍 当社が指定する日から解除日の前営業日まで

 

最大逆日歩金額は「最高料率早見表」で簡単に計算できる

倍率表の適用条件・適用期間の解釈

計算を始める前に、なにやら難しいことが書いてある上記「倍率表」について簡単にご紹介します。

注目は上から2段目と3段目です。

  • 2段目:(2)配当、新株引受権等の権利付銘柄|4倍|権利落日の前営業日
    • これは、「権利付最終売買日に制度売りを持ってたら最高料率を4倍にしますよ」という意味。
  • 3段目:(3)注意喚起通知銘柄|2倍|通知日の翌営業日から取消日の前営業日まで

つまり、制度クロスで優待獲得を目指す場合は、最高料率を最低でも4倍、どちらかというと8倍で考える必要があるということです。

ちなみに、最下段の「10倍」という可能性もありますが、ここ数年、ほとんど出なくなったので、ほぼ気にする必要はありません(でるときは前場と後場の間、お昼休みが多い感じ)。

最大逆日歩金額の簡単な計算方法

最後に簡単な計算方法をご紹介します。

私がいつも個人的に算出している方法は、単純に「100株あたりの金額の8倍」です(逆日歩1日分のとき)。

例えば、株価1,500円台なら100株あたり320円なので8倍にして2,560円。逆日歩日数が3日分ならさらに3倍で7,680円。

念のため、計算式は以下のようになります(逆日歩1日分)。

最高料率3.2円×逆日歩1日分×100株×権利落ち日の前営業日4倍×注意喚起銘柄2倍=2,560円

8倍計算を身に着けておくと、最高料率を見ただけでおおよその最逆が瞬時にわかるようになります。

 

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※逆日歩日数の調べ方、発生予想などに関する記事はこちら

逆日歩とは?逆日歩を制する者は株主優待を制す。

逆日歩を制する者は株主優待を制す。逆日歩日数の調べ方や計算方法、発生を予想して避けるための6つの方法など。
逆日歩を理解しているかいないかで、株主優待の利益には大きな違いが生まれます。この記事では、逆日歩日数の調べ方や計算方法、発生を予想して避けるための6つの方法など、優待ヤーが身に着けるべきさまざまな事案について解説しています。

 

最大逆日歩を支払っても利益が出せる株主優待の一例

では、実際にどんな時に最大逆日歩を支払ってでも、株主優待の取得を目指すのか。ちょうど良い例が、この記事を書いている2020年7月の優待銘柄にありますので、1銘柄だけご紹介します。

  • クロスフォー(7810):100株でいただける4,500円相当のダンシングストーン
    • 【クロスフォー(7810)の株主優待】ダンシングストーン!
    • 株価が500円以下なので最高料率は1.0円(100株あたり100円)。
    • 2020年7月権利銘柄の逆日歩日数は3日分。
    • 貸株が足りなくなりそうな「注意喚起」が出ていることを想定。
    • 100円×3日分×8倍=2,400円
    • 「逆日歩2,400円+売買手数料+わずかな貸株料」を払っても利益が出せそう!

逆日歩の計算方法➁(利益が出る場合)

  • ご注意
    • 実際には、新規売停止措置が出されて、制度信用売りができないケースも多々あります。
    • 貸借銘柄でない場合は、鼻から制度信用売りはできません。
    • 「8倍計算」なんて言葉はなく、個人の手法です。
    • 最高料率はあくまで「最高」です。最高になるケースは1割もありません。

 

※この記事は。2020年7月現在の情報を基に作成しています。最新の情報は各WEBサイトにてご確認ください。

コメント

  1. 彌太郎 より:

    何度も同じ投稿すみません。
    以降気をつけます。

    7月は目ぼしい優待銘柄が無いです、
    8月まではクロスお休みです。

  2. elcl より:

    彌太郎さん コメント6件きてましたよ
    2752は男性がよく行くお店で使いやすいので人気がありますよね。
    この銘柄の一般クロスは、毎日見てる人じゃないと難しそうです。
    今回結構高めの逆日歩がついてますが、まだまだ序の口ではないでしょうか。

  3. 彌太郎 より:

    elclさん

    承認ありがとうございます。

    今回、2702 3097は一般信用出来たのですが、2752は6月14日夜、一般クロス注文
    しようとしましたら、在庫無しでした。よく見てみると注意喚起が出てました。
    そこからここのブログを見つけ、2752の制度信用は見送りましたが、
    逆日歩は3円でしたw
    更に権利落ちの29日は落ちるどころか上がってて、現物組の勝利でしたw

    とまぁ株って面白いですね。

  4. elcl より:

    彌太郎さん
    私もよくわかってませんが、コメントは私が承認操作を行わないと表示されないようです。
    2702は今回も高かったですね。一般を確保できなかった人たちが多かったか、
    株価上昇でそもそもの売りが積み上がっていたのかもしれません。
    最近の数字を見ると、優待人口の増加もうかがえます。
    以前は私も制度クロスを多用していたのですが、夜安心して眠りにつきたいので最近は一般オンリーです。

  5. 彌太郎 より:

    elclさん

    何度も下記投稿してるのですが、いっこうに承認前のコメントが表示されないです

    何故でしょうかね??再度、投稿してみます。

    以下、本文です。

    回答ありがとうございます。なるほど、そうですね。権利日に配当有か無配かは

    厳密には解りませんものね、当然予想は発表されていますが。。。

    これでスッキリしました。

    今回、2702の逆日歩は13.9円でしたので、13.9円×3日×100株=4,170円+金利少々

    1冊=6枚×700円=4,200円とするとほぼトントンとの計算に。

    やはり「水曜日のダウンタウン」もとい「水曜日の権利日」は怖いですねw

  6. elcl より:

    彌太郎さん、すみません。分かりません。。。
    私の中での勝手な理解ですが、「配当を出す出さないは権利付最終日の時点では分からないので、出す可能性がある銘柄、つまり通常の上場企業銘柄の場合は、最終日の制度クロスは全部4倍」でした。
    ちなみに、この理解でも計算が狂ったことはありません。いかがでしょうか…

  7. 彌太郎 より:

    こんにちは、本日 23年6月28日 権利付最終日です。

    さてこのブログを拝見し、23年2月にて2669が逆日歩46.4円付いたのが理解出来ました。
    今回、6月優待もこのブログを参考に狙ってた銘柄でクロス断念したモノがあります。

    で 1点質問ですが、(2)配当、新株引受権等の権利付銘柄4倍 の場合についてです。
    例えば、2702は中間決算の6月は無配当ですが、17年6月には66円付いてますよね
    よって、無配当銘柄でも4倍ルールは適用されるのか?との疑問です。

    お時間あるときにご教示頂けると幸いです。

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